うつ病の原因は遺伝するって本当?

こんにちは。

うつ病にはさまざまな原因があります。
しかし明確な原因はまだ完全には解明されていません。現在ではそのいろいろな要因が関係して発症すると考えられています。

その原因の一つに「遺伝」があります。

そんなことはあるのでしょうか?今回はうつ病は遺伝するのか調べて見ました。

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うつ病の発症に遺伝的な要素は関係あるのか

現在わかっている範囲で、うつ病の原因になる要素に遺伝的なものが関わっている可能性は間違いなくあると考えられています。

ただし、その影響は「ある程度」のレベルで原因の大きな要素ではありません。

こんな論文が発表されています。

タイトル
Identification of 15 genetic loci associated with risk of major depression in individuals of European descent

科学誌
Nature Genetics(2016)doi:10.1038/ng.3623 Published online 01 August 2016

著者
Craig L Hyde 他

大うつ病性障害MDDは、うつ病の精神疾患の一つで、すでに原因に遺伝的要因が関係していると考えられていました。
しかし証明されていたのは、アジア系の人のみであったため、一般的な考え方とははっきりしていませんでした。そこで研究者たちは欧米系45万人以上の遺伝子プロファイルを用いて研究を行い、うち約12万人にうつ病の経験歴があったそうです。

その結果、MDDと関係のある遺伝子変異が17種類あることを発見しました。
このことで、うつ病の原因が遺伝と関係があることが証明されたようです。

ただしこの研究でわかっているのは、大うつ病性障害に関してのみのようです。

また、こんな数字もあります。

厚生省の発表によりますと、人が一生のうちにうつ病を発症する確率は6.5〜7.5%だそうです。それに対し、片親がうつ病の経験がある場合にその子供がうつ病を発症する確率は10〜15%と高いそうです。

さらに、遺伝が関係している裏付けとして、双子において二卵性よりも一卵性のほうが発症確率が高いことが判明しています。

これらより、どうやらうつ病は遺伝と関係があることは間違いないようですね。

ただし、これらの研究や数値については統計的な結果であって、その原因がどの染色体であるというようなはっきりとしたものは、まだ解明されていません。

うつ病は予防が大切

遺伝によるものは、その方にとってはどうしようもないことです。

しかし、原因に遺伝が関わっていることは、間違いないようです。普通の方よりうつ病になってしまう確率が高いと思われます。

うつ病になる要素は、遺伝が全てではなく、通常は外的要因などでも発症してしまいますので、悲観的にならなくてもいいのではないでしょうか。

普段からうつ病にならないようストレスなど生活環境に注意して行くことで予防はできると思います。

また発症確率が高いかもしれないとはいえ、そうでない人でも発症してしまうこともあるので、それほど気にすることではないかもしれません。

参考になれば嬉しいです。